JUHA(ユハ)は武長遼がデザインを務めるファッションブランド。2014年のスタートから、一貫したミニマルかつ機能的なデザインで、美しく繊細な男性像を表現する。
JUHA(ユハ)の2021AWコレクション。ミニマルな中にさり気なく効かせた拘りのディテールや、リラックス感漂うシルエットが印象的。鈍い艶感が特徴的なシンセティックレザーのパンツや、コーデュロイ素材のカバーオール等豊富なラインナップが揃う。
"Design and performance that coexist with nature"
そぎ落とされたシンプルなデザインと、素材へのこだわりやひねりの効いたディテールで、シンプルさと複雑さの入り混じる男性のための上質なウェアをデザインするJUHA(ユハ)。9シーズン目を迎えるブランドのデザインの核についてや、今期の見どころをデザイナーの武長遼に聞いた。
ーまずは、ブランド設立前のご経験を教えて頂けますか?
高校と大阪文化服装学院で洋服を学び、某コレクションブランドに入社後、デザインチームの一員として企画、洋服作りをしていました。
ー独立される際のきっかけなどあれば教えてください
世の中の男性の変化に伴い、提案したい世界観が自分の中で明確になったことがきっかけです。デリケートな男性が増えたことにより、従来のメンズにある男らしく強い男性像が良いという価値観を変え、美しく繊細な世界観を表現したいと考えています。
ーJUHAのブランドコンセプトを教えて頂けますか?
「Design and performance that coexist with nature.」です。
ーコレクションを制作する上で考えていることは何ですか?
まず美しい洋服であること。個人の価値観ですが、デザイン過多は美しくないと考えています。メンズウェアのルールに配慮しながら、上質なテキスタイルを用意し、エレガントなパターンと引き算で表現するデザインを心掛けています。
次に、機能面に配慮をすること。ミニマルな枠組みで洋服を作りながら、お客様が袖を通した際に気が利いていると感じて頂けるディテールの両立を目指しています。
ー今シーズンのコレクションについて教えてください
カラーパレットのベースはブランドの定番色であるオリーブやブラック、そして今シーズンはイヴクライン*へのオマージュでロイヤルブルーを用意しました。ミリタリー、ワークをベースに装飾を削いだ合理的なディテールと、感触に特化したテキスタイルを活かした柔らかなパターンワーク、相反するイメージを組み合わせた際に生じる違和感を提案し、緊張と弛緩を表現しています。
*Yves Klein(イヴクライン):1950年代後半に活躍した単色の作品を制作するモノクロニズムを代表するフランス人画家
ー今後のブランド展開やご自身の将来像を教えてください
今期で9シーズン目になり、共感して下さる店舗やスタッフの方が増えていく中で、無理にブランドの成長の速度を早めることなく、良い物作りを自分のペースで続けていければ良いですね。関わって下さる方々と丁寧に向き合い、美しい洋服を好む男性が増えれば、と考えています。
大阪文化服装学院を卒業。TROVE(トローヴ)のデザインチームにて経験を積んだ後、2015年春夏よりJUHA(ユハ)をスタート。
JUHA(ユハ)はデザイナー武長遼が手掛けるメンズファッションブランド。ブランドコンセプトは、「自然と共にあるデザインと性能 -Design and performance that coexist with nature.」。2015年春夏のスタートから、一貫したミニマルかつ機能的なデザインでリラックスウェアを展開。素材に合わせたパターンワークを駆使し、繊細ながらも強く生きる男性像を表現する。 清涼感たっぷりの甘織シャンブレー等、機能性の高いオリジナルのテキスタイルは世代を問わずに多くのファンから支持を得る。